岡田 龍之介
 1955年東京生まれ。慶応義塾大学経済学部、東京藝術大学楽理科卒業。86年同大大学院修了。音楽学を角倉一朗、チェンバロを有田千代子両氏に師事。また渡邊順生、宇田川貞夫、W. クイケン、J. v. インマゼール、T. コープマン各氏のレッスンを受ける。83年J. - J. ルソーのオペラ「村の占師」(原語による本邦初演)でデビュー以来今日に至るまで、数多くの演奏会に出演。その中にはアリオン・レクチャーコンサート、栃木[蔵の街]音楽祭、国立音大音楽研究所公演、みなと・よこはまバロックシリーズ、旭川雪の美術館古楽コンサート、NHK-FM出演等が含まれる。外国人演奏家との共演も多く、これまでにD. トーマス、D. ブリュッヘン、J. キム、D. ハッチャー、N. パール、A. プリャエフ、F. アゴスティーニ、F. アマンらと共演。
 国内外のバロック奏者とのアンサンブルで培った通奏低音には定評があり、近年はソロ、教育活動に力を入れると共に、各種講習会、執筆活動を通じてバロック音楽の普及にも積極的に取り組む。3度にわたる韓国公演、ドイツ公演等海外でも演奏を行う。99年第13回古楽コンクール〈山梨〉では審査員を務める。1997〜2000年札幌古楽の夏音楽祭講師。03年ソロCD『銀色の響き』(アントレ編集部)をリリース。古楽アンサンブル「ムジカ・レセルヴァータ」主宰。現在、洗足学園音楽大学、都留音楽祭各講師。

上薗 未佳(チェンバロ)
 神奈川生まれ。洗足学園大学音楽学部ピアノ科を優秀賞を得て卒業。同大学専攻科音楽学修了後、フランスのストラスブール国立音楽院チェンバロ科を金メダルを受賞して首席で卒業。ピアノを諸井泰子、石川治子、音楽学を市川信一郎、チェンバロを岡田龍之介、渡邊順生、アリーン・ジルベライシュ、オルガン、通奏低音、16〜18世紀の音楽解釈をマルタン・ジェステル各氏に師事。在学中よりフランス、ドイツ各地で演奏し、帰国。現在、チェンバロ奏者および通奏低音奏者として日本各地で演奏活動を行っている。アンサンブル「レ・キャトル・セゾン」メンバー。洗足学園音楽大学、東海大学各非常勤講師。